リスクマネジメント(危機管理)
増加するメンタルヘルス不調への対応が急がれるメンタルヘルス推進体制の構築とメンタルヘルス対策研修方法
うつ病の増加数は著しい。どこの組織へ行っても、私の講演や組織顧問で聞いた話では、50人に一人くらいはいるのであろうか。企業や自治体では、人手不足の中でほとんど悲鳴だ。しかも、抜本的な対策がなく、ハラスメントもなくならないし、有効な薬もないし、相談窓口も充実していないし、病院はいつも混んでいるし、カウンセラーは不足しているし、仕事は忙しくなる一方であるし、企業間の競争は厳しいし、給与もなかなか上がらないし、非正規や派遣の生活状況は厳しいし、女性は働きにくさが改善しないし、刺激的なテレビや映画等のメディアがあふれているし、インターネットはフェイクニュースを流すし、少子高齢化は悪くなる一方であるし、子供は学校でいじめられるし、スポーツクラブは暴力や脅迫で支配するし、等々。人間は精神的な生き物である。1ミリでもいいから上記の最悪状態がよくなるように、今後も社会貢献をしたい。
リスクマネジメント態勢構築のための研修では災害や不祥事への備えと発生時の対応を中心に実施しよう
リスクマネジメント研修は、字義的にはリスク管理研修のことであり、ISO31000の国際規格が普及したこともあって、危機管理研修に代わるものとしてこの数年なされてきている。地方公共団体においては災害対策のための、「危機管理課」等の名称で主に自然災害に備える中堅以上の自治体で組織が出来てきており、それは定着した感があろう。一方、COSO1992(現在は2013)の普及で企業では、COSOーERMの企業リスクマネジメントモデル2004が普及しており、その改訂版が2017年に出たこともあって、リスクマネジメント態勢は、従来よりもずいぶんと取り組みやすくなってきた。