危険段階別共済掛金率の導入指導に対し園芸施設共済では僅か5%…怠慢の理由を報告せよ

1.危険段階別共済掛金率の導入指導に対し園芸施設共済では僅か5%…怠慢の理由を国へ報告せよ

(平成29年度農林水産省農業共済組合等へ指導最重要4項目のうち第3項目)…危険段階別共済掛金率導入

(1)なぜ、日本の農家は農業共済が嫌いか

農業共済に加入しない主たる理由の一つは、共済掛金が農家の被害実態と合わずに高いからである。

大した被害もないのにい、また一生懸命被害防止の作業を行ってきているのに、努力に見合った掛け金にせずに十把一絡げで掛け金を払わされたのでは割が合わんわと思うからである。

そこで、予てから農林水産省はことあるごとに熱心に個々の農業者の努力に見合った掛け金になる合理性を持った農業者ごとの危険段階別共済掛金率の導入推進を強く求めてきたのである。

(2)農業共済組合の肉声

中川総合法務オフィスで全国の農業共済組合等で話を聞いても、

「水稲や麦は何とか集落ごとに」、

「家畜は額がでかいので何とか」

とか言った返答が優秀な返答である。

しかも、都道府県の担当職員は熱心に組合に導入推進を説得してきたかは、やはり凸凹が激しく、一部の都道府県の不誠実なやり方はここでも大きな疑問を感じる。

(3)農業共済組合ごとの実績に大きな開き

 

国への報告を集計したところによると、危険段階別共済掛金率の導入状況は、補償を改善した果樹共済で増加しているが、全体では22%と低位であり、特に、園芸施設共済では5%と極めて低位との報告があった。

これを聞いて、身が引き締まらない参事や指導課はいないものを信じたい。

そこで、、農業保険法成立によって、31年産以降は全ての組合等の全ての共済目的及び引受方式において、農業者ごとの危険段階別共済掛金率を導入することとしたことは承知のはずであるが、あまりに低位であるのでそれを待たずにやるべきであろう。

もちろん、原資が税金である国の事務費負担金の配分に反映される。

(3)危険段階別共済掛金率の導入促進への国の監視

NOSAIは農業者ごとの危険段階別共済掛金率が、導入できなかった上位の理由5つ理由を水稲や果樹、園芸施設など共済事業ごとにまとめてそれをどうすれば素早く導入できるかの組織内の対応策を真剣に考えて国に報告し国はそれをチェックする。

もちろん、各NOSAIごとに独自の取組が必要であるので、連合会はお節介してはならず、他所のNOSAIのやり方をまねせずに、都道府県の担当者もまじめに仕事をしてNOSAIに対して大至急やるように指導すべきである。

そのうえで、本年度の危険段階別共済掛金率の進捗状況も併せて正直に報告すべきであろう。

以下続く。

(農林水産省意見交換・都道府県農業共済団体担当及びNOSAI現元役員意見交換・NOSAIvol69等参照)

コンプライアンスの中川総合法務オフィスの最新情報をお届けします

YouTubeの中川総合法務オフィス公式チャンネルで無料動画公開中

※中川総合法務オフィスのYouTube公式チャンネルには、コンプライアンス等をポイント解説したビジネス等にお役に立つ無料動画をたくさんアップロードしております。

コンサルティングのご依頼や講演等の参考にもお使いください。