内部統制
不祥事防止の砦「3ラインモデル」:第2ディフェンスラインの独立性と柔軟な「1.5線」運用の鍵とは
特に第2ディフェンスラインの独立性の確保、そして組織の実情に応じた柔軟な運用、すなわち「1.5線」とも呼ぶべき中間的アプローチの戦略的活用が不可欠
内部統制はなぜ組織の中核なのか?コンプライアンス・リスク管理・ガバナンス・職業倫理との深遠な関連性
組織の健全な運営、そして持続的な成長にとって、「内部統制」は文字通りその中核をなす概念です。単に不正を防ぐためだけの仕組みではなく、コンプライアンス、リスク管理、そしてガバナンスといった組織経営の根幹と深く結びついています。
内部統制の構築基準と責任の重要判例(日本システム技術事件 最高裁判決 平成21年7月9日)
通常想定される架空売上げの計上等の不正行為を防止し得る程度の管理体制は整えていた。本件不正行為の発生を予見すべきであったという特別な事情も見当たらない。
企業不祥事・不正の根絶を目指す:COSO不正リスク管理プログラムを活用した実効的なコンプライアンス体制構築
経済産業省の「コンプライアンス・リスク管理に関する参考事例集」や金融庁の「企業内容等の開示に関する内閣府令」に基づく内部統制報告制度(J-SOX)など、日本の法規制やガイドラインにおいても、企業には適切な内部統制システムを構築・運用する責任がある
【最新動向】ESG投資時代の必須知識:ERMによるESGリスクマネジメント(COSOフレームワーク活用)
ESG投資の現状を踏まえ、企業が直面するESGリスクとは何か、そしてそのリスクを効果的に管理するための国際的なフレームワークであるCOSO ERM(Enterprise Risk Management)の活用方法
財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂(草案)とパブコメ
企業会計審議会内部統制部会において、金融商品取引法の「内部統制報告制度」導入が平成20年になされてからの本格的な見直しを始めており、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(公開草案)」が出来たので公表
2004年彗星の如く突然現れたCOSO-ERM、消えた2016年バージョン、一気に進化したERM2017年DNAモデルへの昇華新着!!
COSO ERM frameworkとは、米国のトレッドウェイ委員会組織委員会(COSO)が公表したエンタープライズ・リスクマネジメントのためのフレームワークである。
中小企業の内部統制・コンプライアンス義務を宣言した判決(東京地判平21.12.21)と内部統制4類型新着!!
大会社と委員会設置会社は内部統制が義務であるが(会社法348条3項等)、そうでない会社も内部統制のレベルまでは法は要求しないが善管注意義務や忠実義務が委任法理等であるので、コンプライアンス態勢を作るべきとの判決である。
取締役や監査役の善管注意義務は内部統制構築義務を含む(大和銀行事件)新着!!
「リスク管理や内部統制等明文規定がなくても、取締役や監査役の善管注意義務により、企業は内部統制システムを整備すべき義務がある(大和銀行事件)」