1.心理的安全性を高めるリーダーになるための職場環境の現状認識
まず第一に、心理的安全性の高い職場を作るために、リーダーは具体的にどういう言動をとればいいのかを考えるにあたって、大事なことは、今現在の自分の組織や職場の現状認識が必要である。リスクマネジメントフレームワークでも、リスク点検の最初は、リスク環境の現状認識である。
エイミー・C・エドモンドソン教授の著書である「恐れのない組織」や「TEAMING」によれば、以下のリトマス紙を著書で紹介して広く普及している。職場でのアンケートでは、一部を否定系の語尾にして質問するとよい。
1チームの中でミスをすると、たいてい非難される。
2チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える。
3チームのメンバーは、自分と異なるということを理由に他者を拒絶することがある。
4チームに対してリスクのある行動をしても安全である。
5チームの他のメンバーに助けを求めることは難しい。
6チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。
7チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる。
2.現状認識を踏まえて、心理的安全性の低いところを改善する
職場の外部的環境も内部的環境もさまざまである。しかし、上記の現状認識で過半数のまずいところのある平均点4点以下であれば、次の3つを強く職場に指示する必要があろう。
人間関係における「信頼」,「尊重」及び「寛容」をすべてのメンバーが互いに持たないと、実績も出ないし個々の職員の能力も向上しないということである。そのためには以下のリーダーシップを勧める。
3.心理的安全性を高めるリーダーシップの具体的な行動
(1)相談型リーダーシップをとる。
いつも研修等で繰り返し詳しく言っている通り、コンプライアンス時代のリーダーシップは、リーダーシップPM理論のpM型、つまり相談型でなければならないのだ。コミュニケーション重視型である
(2)自らの能力と経験から、失敗あり、知識少ない、技術不足等を言う
リーダーも人間なんだ、ミスもしてきたし、知識も不十分であるし、技術も足らないことを率直に暴露する。
(3)業務に関連した率直な意見は大歓迎という
専門的な知識や重要な顧客の情報名を共有することが大事であるから、活発な意見交換の場として、役立つ意見やリスク認識があれば、リーダーを含めただれにでも発言していいいという
(4)人生は一生勉強であるから、職場も学習の場であることを伝える
学校が勉強の場であることは確かであるが、職場もさまざまな業務の学習の場であることをみんなに伝える、ミスしても責めない、支援を求められたらいやな顔せずに手伝う
(5)心理的安全性のあるフレーズを多発する
「皆お互いを尊重して信頼しあっているよ」、「仕事はみんなでするものだから皆が責任を持っている」、「ありのままの自分でいていい職場だ」、「肩に力を入れすぎず余裕をもってやろう」などなど
(6)ただし、コンプライアンス違反は認めない
これは、エドモンドソン教授の言う「境界を引く」ということであるが、官民問わず、現代日本では、コンプライアンスの重要性は浸透しているであろう。
4.組織風土改善に効果的な心理的安全性事例ワーク「コンプライアンス研修」のおすすめ
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