1.コンプライアンス研修での企業不祥事・公務員不祥事の具体例とコンプライアンス研修の効果

(1)身近な不祥事の具体例ある研修

コンプライアンス研修では、多数の企業不祥事・公務員不祥事の具体例を挙げてやれば、効果的である。

身近な話だから。

(2)コンプライアンスに関する十分な学識

よくコンプライアンス研修の控室での質問の一つに、「どうしてそんなに知っているのですか」と聞かれる。

コンプライアンス研修の企業や自治体の担当者は情報の入手先などに大変関心があるようであるが、それは専門家としての高度の営業秘密になるので申し上げられないが、日ごろの情報アンテナが一番大切であると申し上げている。

新聞、ネット等の情報をまめにチェックすることが一番大切なのである。

10年もたてば、データベースができる。

そこから、必要に応じて情報を取り出すことは簡単な事になるのである。

2.実際のコンプライアンス研修の例(コンプライアンス研修テキストレジュメ風に)

(1)厚生労働省の不祥事

例えば、厚生労働省における国家公務員のコンプライアンス研修を担当した時には、不祥事を次のように取り上げた。

(2)過去の不祥事

①「労働局の不正経理問題で新たに1,432人を処分」(平成18年公表分)

厚生労働省は、都道府県労働局における不正経理問題に関連して全47労働局と本省の職員計1,432人の処分を発表。
国費の私的流用があったとして120人を懲戒処分とし、残りの1,312人については訓告処分や口頭厳重注意処分などとした。
労働局での不正経理問題が発端となった一連の問題の処分者は、これで延べ2,524人となった。

②他の厚生労働省労働局の不祥事

・部下への恐喝事件
2006年1月にも岡山労働局総務部労働保険徴収室の男性係長が仕事でミスをした部下に「迷惑料」として恐喝して現金約107万円を支払わせたため、1月20日付で停職10カ月の懲戒処分となるなどの不祥事を起こしている。

・不正経理事件…

・失業手当不正支給事件…

・職員10人分の給与報告書が報道機関20社に 岡山・笠岡労基署が誤送信…

…以下略(他に10件以上列挙)

(3)個人情報の漏えい事件の実例(農業団体にあったミステリーのような事件)

また、個人情報の紛失は企業も自治体も国もかなり多い。

(風と共に去りぬ事件)

■発覚 共済予約加入申込書が窓外へ飛散
■原因 窓際バインダーに挟んだまま出張
■未然防止できなかった理由
⇒使用書類を格納場所へ納める事の不徹底
⇒バインダーにとじない

⇒不祥事防止策は?

◆不祥事防止のキーは「整理・整頓」能力

(1)使用していない書類の格納の徹底

…以下略

3.事例をもとにコンプライアンス研修参加者が自分の頭で考える

コンプライアンス研修で大事なのは、この不祥事をどうすれば防げるのかを考えることが効果が大なのである。

他山の石を考えることは、脳の活性化に効果があることも実証されている。

規範意識の醸成にも多くの効果がある。

ここが最大のポイントである。

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