complianceとintegrity(コンプライアンスと誠実性)

1.コンプライアンス(compliance)の定義…今日的なコンプライアンスの意味

「コンプライアンス」は、complianceであり、一般的には、法令遵守であり、

特に、企業がルールに従って公正・公平に業務を遂行することを意味するとされている、

こんにちでは、Yahoo辞書(日本大百科全書等)に見られるように、

民間企業、非営利組織、行政組織などが消費者、従業員・職員、取引先、株主などの利害関係者の要請に機動的に対応する

ことを本来は意味するとすると考えられている。

後者はステークホルダーへの対応を指している。

2.企業活動における誠実性 integrity

企業活動の誠実性が integrity として欧米では重視して言われている。

利潤の追求をするときにも、倫理の中心にある誠実性を持って行動すべきことはもちろんであるが、

さらに、コンプライアンス態勢を作ってそれに基づく活動をしていても、完全性はあり得ないのであり、人や組織は間違いを犯す。

その時に、強く要請されるものが企業活動の誠実性 integrity と考えるのである。

⇒これは、ある意味でコンプライアンスの理解に欠かせないものと考えていいだろう。

企業活動において社会に対して完全性の高い商品やサービスを提供するべきだが、

コンプライアンスを重視した活動において健全な企業活動をしていても完璧はあり得ないであろう。

ミスによる不祥事もあろう。

だからこそ絶えずコンプライアンスプログラムの見直しが必要であり、不完全性の提供があった場合でも、誠実性によって、それを補うべきでろう。

それが端的に表れるのが、マスコミ対応でもある。

コンプライアンス・リスクマネジメントにかんしての不祥事の研修では、謝罪記者会見の練習も中川総合法務オフィスでは担当することが多い(「実績一覧」参照)

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